2016年にデンマーク、Nykøbing Falsterの病院で実際に起きた事件を元にNetflixでミニドラマ化された"Sygeplejersken"(看護師というタイトル)を観ました!!
Nykøbing Falster(ニュークービン-ファルスター)と言う街はコペンハーゲンから南に130kmほど下ったところにある街で、すぐ横にはLollandという島があります。
同じデンマークでもシェラン島の南は、現代的ではなく昔ながらの伝統や感覚が残っている田舎町のような感覚で考えて貰えるとわかりやすいかもしれません。
そんな街の病院に就職する事になった新人看護師Pernille(ペニレ)は先輩のChristina(クリスティーナ)に付いて仕事を覚える事になります。
クリスティーナはエネルギッシュで仕事が出来て人気者ですし、医者にも指導してしまうくらい頭の回転が早い実力者。ペニレとクリスティーナは救急外来で仕事をしているので、とにかく忙しく生死に関わる仕事をしています。
心臓停止の患者にクリスティーナが心臓マッサージで死を回避する姿を見て、クリスティーナを尊敬し、彼女に私たちはドリームチームだと言われて仲良くなっていく。
クリスティーナとペニレが一緒に飲みに行った時に病院の医者、Niels(ニルス)に会って親しくなった。ペニレの元彼はNykøbing Falsterに住んでいて二人の娘はしょっちゅう父親に会えるし、ペニレも仕事があり、ニルスという好きな人も出来て全てが順調に進んだ。
仕事仲間のKatja(カッチャ)がふと、『クリスティーナの夜勤日はドラマで、色々な事が起きて忙しい。私の夜勤は結構静かで退屈だねって言われた。』と言っていた。確かにペニレがクリスティーナと夜勤をすると、なぜか心臓停止の患者が多い。
この病院には緊急用の赤い投薬用ボックスを冷蔵庫に入れているのだけど、その薬等のチェックはされていないと仕事初日に聞いていた。緊急なので、いちいち誰がそのボックスを引き出したという記入をする時間がないとのことだった。
ペニレはクリスティーナと夜勤をすると、必ずのように心臓停止の患者がいる事に違和感を覚えて来た。そして凄い勢いでクリスティーナは現場に到着し、いち早く心臓マッサージをする。患者のデータも頭に入っていて、到着した医者にも指示をする。その患者が生きようが死のうが、必ずのようにクリスティーナはみんなから、『よくやった。君は優秀だ。』と言われる。
ペニレの違和感と矛盾を感じた感覚は、クリスティーナが全て仕組んで、患者を殺しているのではないかと疑いに変わりカッチャに相談するが、『仲間の悪口は聞きたくない。』と避けられる。恋人になった医師のニルスに相談するが、ニルスも『クリスティーナと何年も仕事をしているけど、病院内で一番優秀な看護師だ。彼女が人気があって注目されているから、嫉妬している。』とペニレを責める。
実は2012年に既に患者Arne(アーネ)が亡くなっていて、兄弟のKenny(ケニー)が回復していたのに突然心臓発作で死ぬなんておかしいと病院に訴えたが、医者曰く、アーネの体には大量のモルヒネとジアゼパムが投与されていたと説明。それをケニーがどこからそんなものがアーネに投与されたのか?と聞いても、医者の見解では、病院内にある薬が置かれている部屋(看護師しか入れない場所)から盗んで自分で投与したのだろう、つまり自殺だと言う。
ケニーはそんな事ありえない、アーネはドラッグが嫌いだった。自分で投与するわけないと言っても病院側は、アーネは酒好きで食事も不健康なものばかり。だから生きる気力もなかったのだと勝手に判断し、検査もせずそのまま葬式になってしまった。
それを知ったペニレはその情報をニルスに渡し、クリスティーナの夜勤でどれだけの人が亡くなっているか、調べて教える。そしてニルスも初めて疑問に思って、真剣に考えるようになる。
そして二人で計画し、ペニレはクリスティーナと夜勤をし、彼女の動きを探る。時々ペニレはニルスに電話をし、説明。とにかく証拠を掴むしかない。そしてその夜勤中、3人が他界、1人は助かった。ペニレはクリスティーナが注射器でモルヒネとジアゼパムを投薬しているところを発見し、その注射器をゴミ箱から拾い証拠として隠しておいた。
夜勤が終わって、ニルスが病院にやって来た。二人で警察に連絡、事件が発覚し、クリスティーナは逮捕された。
残念な事に、クリスティーナは最初終身刑だったのですが、確実に殺したという証拠がなく、アーネを含む4人への殺人未遂として12年の刑になったのです。彼女は2029年に刑を終え、出て来る予定です。
この事件は当時大きな話題になっていたけど、クリスティーナが罪を認めていない事もあり、100%本当の事はわかっていません。でも状況を見ていると、クリスティーナはミュンヒハウゼン症候群でサイコパスでありそうです。
ドラマの中でペニレがどうしてそんな事をしているのだろう?とニルスに言ったら、『心臓停止からの生還で周囲から受ける声、よくやった、あなたは凄いという言葉に自分が立派で素晴らしい人間だと認識したいのかもしれない。』と言っていました。それはミュンヒハウゼンの特徴ですよね。なんせクリスティーナは自分の娘にも同じ事をしていて、救急外来に連れて行ったけど何も見つけられなくて〜などと言っていて、元旦那に疑われていました。
あと一度クリスティーナが遅刻をして来たのですが、車衝突されて〜と震えて泣いたりしていたので、みんなが時間使っていいから落ち着いてと言って、ペニレはハグまでしていたのに、その日ペニレはクリスティーナの車に傷が一切ついていないのを見て、嘘を言っているとわかったのです。
現在はペニレとニルスは結婚し、未だにNykøbing Falsterの病院で仕事しているそう。救急外来にいた人たちは全員別のところに移動になった様子。もしこれがペニレ一人で戦おうとしたら、多分彼女も潰されたと思います。
街はとても小さいし、こう言っては何ですが、救急で運ばれて来たとしても癌患者で長くない、不健康な生活をしている、そんな患者が運ばれて来たら、急に亡くなってもさほど疑問に思わないと思うのです。それに病院で亡くなったら、毎回死亡原因追求のために解剖はしないでしょう。だからバレなかっただけで、クリスティーナが殺した患者は本当はもっとたくさんいるのです。
この人が刑務所から出て来てまた看護師になったらと思うと、怖いですよね。この国は小さいのに、身分を隠して生きる事が不可能ではない事がまた恐ろしいです。
何度も言いますが、これは10年前に起きた実話です。
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