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ハンドボールW杯(日本編)

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現在ハンドボールのW杯の最中です。という事は、私は休暇中なわけですよ。(笑)夜仕事していると試合が観れないので休暇取ってる程です。←そのために夏の休暇は最低限しか取ってない。

今回はワールドカップなので日本も参加。2年前に観た時よりはるかに成長していて驚きました。2年前はまだアマチュア感が抜けない試合ぶりだったのですが、前回ドイツの監督だったアイスランド人Dagur Sigurdsson(ダグル・シグルドソン)が日本の監督になって一気に変化したという感じがします。

シグルドソン監督は日本でプレイしていた事もあるので日本人を知っている事もあるしアイスランド人は日本人が考えるような『超外国人』なタイプでもないからケミストリーが合っているのかなと思っています。

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クロアチアの試合の前のインタビューだったはず。彼らの攻撃パターンを崩していくのは難しいねって話をしていた時だったと思います。

日本はグループBという最強国勢揃いのグループに組まれてしまって、他の国からしたら日本は単なるおまけ程度にしか思っていなかったと思います。(とりあえずここで一勝出来るという感覚)

蓋を開けたらそんな簡単ってほどではなかったでしょうよ、特にスペインとアイスランドにしてみたら!

日本はまずマケドニアと対戦。29-38と9点差で負けました。

次がクロアチア戦。35-27と8点差で負けました。

その次はスペイン戦。26-22と4点差で負けました。

本日のアイスランド戦。(監督の国ですよ!)21-25と4点差で負けました。

全敗ですけど、見ての通り得点差を縮めて来ています。この4国はハンドボールが強い国でして、特にクロアチアとスペインはトップ中のトップです。そんな国と同じグループで勝てるわけがない!でもスペインとの試合(放送がなく観れなかった)なんて4点差ですよ!デンマークなんてW杯2013年の決勝戦で16点差でスペインに負けたんですよ!そんな国相手にたった4点差で、おまけにベストプレイヤーは日本のキーパー、Kai選手でした!

TV2 スポーツニュースより←デンでもしっかりニュースになりました。『ビールでお祝いする。』と出ていますが、今日はコメンテーターが『ビール飲んだのかな?』って言ってましたよ。(笑)

この4試合を観て思った事。日本のプレイは監督の影響か北欧的です。とても『美しい』流れを作っているので、決まった時が素晴らしい『絵』になっています。それに日本独特のスピード感が加わっているので、もっと練習と経験が追加されてミスが減ったら絶対トップレベルに勝てる力を得られると思います。今回はある意味練習で、来年のオリンピックが目標だと思うのでとても楽しみです。

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アイスランドの現在の監督はGudmundur Gudmundsson(グドモンド・グドモンソン)は2年前までデンマークの監督でした。アイスランド監督対戦という事もあり楽しみでした。しかしグッディー(私と友達で勝手にそう呼んでいる)アイスランドは新チームでもありチームワークがまだまだという感じでした。ミスも多かったし、試合の内容は日本の方が良かったです。前半12-13だったくらいだし、一時期は日本の方がリードしていました。

ただ日本にはボールをゲットして必ずシュート出来るという確信が50%以上ないのが問題で、せっかくのチャンスをモノに出来ないところが失点に繋がってしまうのです。そこさえ安定したら絶対勝つチャンスはあると思います。

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ハンドボール観ている人ならアイスランド=この人じゃないでしょうか?(苦笑)アイスランドの守り神、Björgvin Palle Gustavsson(グスタウソン)ですが、この人とてもキーパーに見えないくらい細いんですよね。近くで見たらガッチリしているのかもしれないけど他の選手と比べたらやっぱり細いです。でも落ち着きがない性格なのか、しょっちゅう手足をくねくね動かしていてタコみたいな人だから細くても足や手で結構ボール止めちゃうんですよ。105.png

しかし今回の対アイスランドは納得いかない結果でした。なぜなら審判がどうしようもなかったから!!日本の24番、Shida選手は日本でトップの選手ではないでしょうか?2年前の活躍も凄かったし、プレイの仕方がヨーロッパ式で一人だけ飛び抜けていました。そのShida選手は後半戦に出場してきます。多分シグルドソン監督は日本人の精神&体力を考えて後半に攻撃玉を持って来る事にしたのだと思います。(デン人は全く逆の方法で攻めるけど日本は後半に力を入れるのは正解だと思う。)

なのにShida選手にレッドカードが出ちゃったんですよ!!!

しかも誰が見てもレッドじゃないところで!!!

監督激怒していたのに、Shida選手はめっちゃ冷静でしたね…。デンのコメンテーターもそれは違うだろって不満持っていました。

作戦が一気に崩れてしまったけど、今の日本はShida選手だけというわけではないので彼がいなくても他の選手達が活躍してくれたおかげで4点差で終了。私の見解ではShida選手が出たら必ず数得点は当たり前だから同点か下手したら勝ってたかも!って思います。残念!!!

次はバーレーンですが、この試合には勝って欲しいなと思います。チャンスは大ですから!!←残念ながらTV放送はなし。145.png

試合結果を見て思った事。

現在の日本はスピードとシグルドソン監督の指示がミックスされてヨーロッパのハンドボールに近いプレイをしているからか、アイスランドやスペイン相手だと得点差も少ないけれど、クロアチアやマケドニアのような旧ユーゴ地区の身体的にハードなプレイをする国には弱いのかもしれません。

クロアチアにはプレイメーカー&左バックのDomagoj Duvnjak(ドゥニャック)が、マケドニアにはスーパースターの右バックKiril Lazarov(キリル・ラザロフ)がいます。ラザロフなんて38歳なのにレベル落ちないし凄いオーラです。ただこの2カ国は綺麗なプレイをする事よりもパワー&テクニックで試合するので、この勢いを崩せないと負けてしまうのです。(しかしテクニック部分が登場する事はしょっちゅうではない。105.png)マケドニアは意外と後半戦弱いので前半にどれだけエネルギーを使わせる事が出来るかにもよるかと思います。ここはキーパーも凄いのでそれだけで失点を防げる為侮れないです。

今回は同じグループじゃないけどスロベニアも同じタイプの試合をする国です。クロアチアは中でも飛び抜けてレベルが高いですけどね。

日本が来年に向けてどれだけ成長するか凄く楽しみです。

私が今回特に感動したのはシグルドソン監督がタイムアウトの時、選手達に日本語と英語で会話しているところを見た時です。

彼がドイツの監督だった時はずっとドイツ語で話していました。オーストリアやドイツでプレイしていたからドイツ語歴は長いかもしれないけど、日本は3年+監督として2年ですからいくら頑張ったって日本語をちゃんと話せる程ではないでしょう。でもその国の言葉でコミュニケーションを取るという事が相手の心を掴む事を彼は知っているのですよ。こんな作戦タイムで片言を話していいのか?と思うかもしれませんが、長々説明するより簡単に要点だけを言う方が重要です。

『もっとゆっくり』『大丈夫』などと言っているシグルドソン監督を見て涙出ました。←中年だから涙もろい。(苦笑)

本当に本当にオリンピックが楽しみです。日本、頑張って下さい!!102.png

by Helgashjemdk | 2019-01-17 05:25 | スポーツ | Comments(0)