鬱病の怖さ

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Chester Benningtonが亡くなって3日経ちましたが、信じられない気持ちと同時にどのように彼の鬱病が悪化したのかどうしても知りたくて毎日ネットで情報を探して読んでいました。



ラジオ番組でChesterはちゃんと『鬱病』がどのようなものか、説明しています。でも見ての通りChesterの表情から重度鬱病とは感じられず、本気で死を考える程まで悪化しているとはなかなか受け取れないと思います。

多分、本当に自分の中にいる悪魔と戦っている人は表に出さないのだと思います。

仕事もして、家族と過ごして、友達もいる。

そんな幸せな生活をしているように見える人が、実は自分の内側にいる何かと戦っているのです。それは本当に別の何かで、自分ではコントロール出来ないのです。

Chesterが亡くなったと聞いた時、私は落ち込んで泣きましたが、それ以上にどうして自殺をしたのか知りたかったのです。夫からはセレブの彼の人生と私の人生は全く違うから比べたって意味がないと言われましたが、比べるのではなくて『鬱』の状態がどう変化していくのか知りたかったのです。なぜなら私の中にも『何か』が存在しているからです。

2013年に精神を病んだ時、私は数回医者に行きましたが結果的には何も得られる事はないと思って本当にひどくなったらまた来るという事にして治療はしていません。鬱病って薬では治らないと思います。このChesterのインタビューではっきり答えがわかりました。凄く的確に、わかりやすく説明しています。

頭の中にいる悪魔は最悪な近所の人だと。

現実の世界で最悪なお隣さんを経験した事はあるでしょう。その人をほっておくか、口論するか、おだてるために何かプレゼントしてみるか、色々方法はあるでしょう。

プレゼントは薬だと思って下さい。一時的に落ち着くけど問題が解決したわけではありません。だから時々話し合いをします。話し合いが喧嘩になれば戦うしかありません。それが頭の中で悪魔と戦う事です。

もう耐えられない、引っ越ししかない。これはこの世を去るという事です。

家族もいて、家もあって、お隣さんさえいなければ幸せなのに、この人のせいで全てを捨てて引っ越し出来ますか?家族も引っ越しする事で失うものは多く不幸になるとしたら、自分1人の為にそこから旅立てるのか。

誰だって家族の事などどうでもいいとは思わないでしょう。Chesterだって私生活を考えると自分は恵まれていると思っていました。でもそれと、頭の中の悪魔と戦う事は意味が違うのです。

すーっと答えが出て来ました。私の頭の中のご近所さんは本当に時々私の想像を超えるような事を仕掛けて来ます。私は今のところ、自分の方が上だと思っているし正しいと思っているから無視していますし、腹が立つとガツンと文句を言う事にしています。うちの境界線に入って来るなと。でもこれが頻繁になってどんどん図々しくなって来たら、誰かの協力が必要になるでしょう。

鬱病だから何も出来ないと言う事はないのです。むしろ本当に鬱の人は人に言いたくないと思いますし、必死で戦っている人が多いと思います。

私は自分で鬱だと思っていませんが、自分の中に自分でコントロール出来ない何かが存在している事は理解しています。

私流の分析ですけど、Chesterは左利きで、右脳が優れていたのだと思います。だから音楽という才能があり歌う事で自分の中の悪魔と戦って来れたのでしょう。彼のスクリームはまさに人の心を惹き付けるものがあり、そうする事によって瞬時悪魔を排除出来たのかもしれません。

でも左脳は思考や論理です。こちらが発達していないと物事を物理的に考えられないと思います。Chesterは感受性が強くやさしい人だったと思います。彼の書く歌詞は難しい単語も少なくとても理解しやすいです。

最後のアルバム"One More Light"はメロディがスローになりシャウトもないというLinkin Parkらしくないアルバムで、賛否両論でした。みんな音楽に注目を置き過ぎて、歌詞をきちんと読んでいたのでしょうか。Chesterからのメッセージです。どれだけ苦しんでいたか、全部彼の心情を書いています。亡くなってから歌を歌おうとすると涙が出ます。どんな気持ちでこの歌詞を書いていたのか…。しかしメロディが本当にシリアスさを感じさせないものがあり、単に『Linkinは軽くなっただけ。』な感じがしてダークな部分が減少しています。Chesterの歌い方は本当に切ないし、シャウトだけのシンガーではないとアピールしています。



If they say
Who cares if one more light goes out
In the sky of a million stars
It flickers, flickers
Who cares when someone's time runs out
If a moment is all we are
Or quicker, quicker
Who cares if one more light goes out
Well I do

Chesterは私達にとって消えてしまったライトです。自分で言っているじゃないですか、消えたからって誰が気にする?の自問自答に『 I DO 』って。私だけじゃなく、We doですよ…。😢

鬱病で苦しんでいる人は、死に向かう前にやはり何かサインを出しています。しかもはっきりではなく、別の形で。もうはっきりと表に出してアピール出来るエネルギーがないからです。周囲の人がそのサインに気付いたら、すぐに助けてあげて欲しいです。それはもう本当に死の世界に向かおうとしている人ですから。

私は夫に、そうなる前に自分でおかしいと思ったらはっきり言うから、と伝えています。私は本当に、過去に2度自殺を考えた事があるので自分でその道が見えかかって来たら、エネルギーがあるうちに口にしようと思います。

自分の中の悪魔と戦っている人達へ、自分が戦う力が減って来たら誰かに協力して貰いましょう。でも戦いから逃げ出して他人に全てを依頼する事は不可能です。

頑張れと言ってはいけない、みんないつも頑張っていると言いますが、自分がその状態だからわかります。頑張れない時はちょっと協力して貰いましょうよ。でも休憩するだけで、自分の人生だから自分自身で立ち向かうしかないのです。

助けてくれる人達が自分の人生を頑張っていないわけではないのです。人間は1人では生きられない。死は本当に最後の選択です…。

ChesterがChris Cornellの誕生日に自殺したのはやはりみんなが想像する通りだったようです。彼はChrisの死後、いつものChesterではなかったと。彼らは離れていられなかったのでしょう。そういう意味ではChesterにとってChrisと一緒にいられる事で今やっと心から幸せになれたのかもしれません。

やっと言えます…。RIP Chester Bennington。あなたは最高のシンガーでした。いや、Chris同様、この世に存在したシンガーのトップレベルでした。天国で、二人で楽しく歌って過ごして下さい…。

もうここまで来ると死ぬのも怖くないですね。みんな空の上にいるから。

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Commented at 2017-07-25 22:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2017-07-26 09:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Helgashjemdk at 2017-07-26 21:40
鍵コメ22:55さん、Linkinの歌詞は悪魔と戦うとか鬱の状況とか死とかダークな内容一杯ですが、メロディがハードであっても親しみやすくて覚えやすくて哀愁もあるという…だから一般的に評価されたのかもしれませんね。

私は死を迎える人達のお世話をしているから、死がどんなものか良くわかっているつもりです。『死にたい』と口にしている人達はただその状況から逃れたいだけなのか、本当にこの世を去りたいのか、良く考えて欲しいと思います。自殺する方法より『生』への苦しみの方が強いのか…。Chesterのようにたくさんの人達に慕われていたのにも関わらず、彼の鬱は誰も救える事が出来なかったという程悪魔の力が強かったのだと思います…。

家族もそうですが、メンバーも相当辛いと思います。私が載せたJimmy Kimmelのライブ、Chesterが涙で歌詞が出て来なかった時(4,46)、BradがChesterを見つめる表情でバンドメンバーもChesterがどれだけ悲しいか、苦しんでいるか理解していたのだとわかります。なかなか立ち直れません…。
Commented by Helgashjemdk at 2017-07-26 22:16
鍵コメ09:59さん、ご主人の状況も大変ですね。でもアルコールに関して断酒出来て良かったですね。鬱が先か、アルコールが先かわかりませんが、どちらも持っている人が多いと思います。

酒やドラッグや病気や何にしろ、自分の体と心が他の何かにコントロールされてしまう事が問題なんだと思います。自分で自分を守る必要があるけれど、自分自身が自分に関心を持てないと周囲の方が強くなってしまうわけですから。

Chesterのように幼少期の恐怖から鬱になり頭にいる悪魔の存在と戦っていた人と違って大人になってから鬱になる人達は、その年齢になるまで日常に降り掛かる問題の解決方法を学んでいない事が多いと思います。強烈な出来事などのトラウマも長引かせては鬱になってしまうと思います。

鬱とストレスの症状は似ているけれど、実は別物だと私は病院で言われたのでそこを的確に判断して治療してくれる医者が増えれば、救われる人は増えるのではないかと思います。

アル中に関しては、デンに来て入居者さんでたくさん学びました。デンのアル中だった人達はレベルが違うのでしょうか…もう現在飲んでいなくてもアル中の状態のままだったり後遺症で脳が正常に働かない人が多いです。前頭側頭型認知症になったり精神病になったり…。共通している行動は自分に優しい人に甘える、又は利用する事です。

私はもう疲れたり嫌になったら自分に甘くする事を学んだので何とか大丈夫でしょう。秋になる前からビタミンD補給しなきゃ。←冬鬱防止。
by Helgashjemdk | 2017-07-23 21:07 | 音楽 | Comments(4)

南デンマークで中古物件購入。遅番介護士として老人ホームで仕事しながら時々リフォームして生活しています。


by Helga